一般
HLS-ECAT02WINとは何ですか?
HLS-ECAT02WIN/xx(xxは軸数、以下”HLS-ECAT”と表記)は、Windows PCのEthernetポートを使用して EtherCAT対応のドライブやI/O機器を制御できるソフトウェアです。
モーション制御は位置決め・直線補間などに対応しています。
Windows上で開発したアプリのGUI操作で、INTime(Real Time OS)上のモーション制御が実行されるためドライバのDC(Distributed Clock)機能を活かした制御が可能です。
また、お客様はWindowsアプリケーションのみを開発すればいいため、手軽に組み込みが可能です。
HLS-ECAT02WinとHLS-ECMC02RSIの違いは何ですか?
HLS-ECATは、RealTimeOS・EtherCATマスタースタック・モーション制御ソフトウェアライブラリをワンパッケージで提供します。これをWindowsアプリケーションに組み込むことでモーション制御等が可能な製品です。開発環境はMicrosoft Visual Studioで開発します。
Windowsアプリケーションに手軽に組み込みたい,初期投資を抑えたい,Windowsアプリでの制御で十分な場合はこちらをおすすめします。
ミリ秒以下でのリアルタイムなアプリケーション開発が必要となる場合は、HLS-ECMC02RSIをおすすめします。
INtime環境でアプリケーション開発を行っていただくために、アプリケーション開発にはINtime DKが必要となります。
アプリケーションを開発するために必要なものは何ですか?
アプリケーション開発には、Microsoft VisualStudioが必要になります。
Visual Studio2019での開発を推奨しています。
EtherCAT通信で使用するスレーブ機器構成情報(ENI)ファイルの作成のため、コンフィグレーションツール「RSI-ECAT-Studio」が必要です。本製品には含まれません。
RSI-ECAT-Studioのご購入またはお見積りについては、当社にお問い合わせください。
サンプルプログラムはありますか?
あります。
添付ソフトウェアにはサンプルプログラムが含まれていますのでご参考にしてください。
開発対応言語は何ですか?
VC、VC++、VC#です。
Visual Studio2019での開発を推奨しています。
添付ソフトウェアにはサンプルプログラムが含まれていますのでご参考ください。
モーション制御、IO制御にリアルタイム性はありますか?
あります。
RTOS(Real Time Operating System)であるINTime上で実行されるため、リアルタイム処理が可能です。
ただし、Windowsアプリケーション上でのリアルタイム性は担保されません。
RTOSの種類は何ですか?
INtimeを使用しています。
詳しくはマイクロネット様ホームページ(外部リンクを開きます)をご覧ください。
接続できるノード数、軸数はどれぐらいですか?
制御軸数は8軸、16軸、24軸、32軸から選択可能で、最大32軸です。
制御ノード数はドライバ機器とIO機器を含めて255ノードです。
PCを選定する上で注意することはありますか?
選定条件は、インストールマニュアルの「注意事項」内「動作環境」項目をご参考ください。
選定したPCで動作可能か確認してほしいです。
お客様が選定されたPCでの動作確認は基本サポートとして含まれていないため対応できません。
また、お客様の開発しているシステムの動作要件を満たす・満たさないの判断はできません。
PC選定の参考に、マイクロネット様の適合するWindowsサービスパックバージョンをご確認ください。
PCにインストールした状態で購入できますか?
お客様のPCへのインストールは基本サポートとして含まれていないため対応できません。
ただし、セミナーでお客様のPCをお持ちいただき、インストール作業を共に進めることはできます。
セミナーへのご参加お待ちしております。
技術的な質問 – モーション制御 –
原点復帰のパターンは何がありますか?
EtherCAT通信(CiA402)規格に準じた原点復帰を行うことが可能です。
スレーブの状態遷移とは何ですか?
PLCopen規格に準じた状態遷移を指します。
加減速度やジャークの設定はできますか?
可能です。
ジャークを設定することで、スムーズな加減速を実現できます。
補間制御はできますか?
直線補間やガントリ制御が可能です。
自由曲線補間は、微小線分連続データを用いた制御が可能です。
バッファ動作できますか?
可能です。
速度や位置のオーバライドはできますか?
可能です。
技術的な質問 – その他 –
プログラムはどのように記述しますか?
添付ソフトウェアにサンプルプログラムが含まれていますのでご参考ください。
動作中にWindowsをシャットダウンしてしまいました。挙動はどうなりますか?
マスター側との通信が途絶えるため、スレーブはエラー状態となり動作は停止します。
運転中のダイアグノーシス履歴機能はありますか?
あります。
ただし、ダイアグノーシス機能に対応しているスレーブ製品のみ可能です。
スレッドセーフですか?
スレッドセーフです。
マルチスレッドに対応し、複数のスレッドが同時に実行することが可能です。
イベントの割込みは使用できますか?
使用可能です。
断線時の挙動はどうなりますか?
EtherCAT通信が遮断されたことで、スレーブはEtherCAT通信の異常を検出し、エラー状態になります。
稼働中は、スレーブがエラー状態になり停止します。
PDOサイクルは最短どれくらいですか?
HLS-ECATではシーケンス制御がWindows OSに依存するため、おおよそms以上の制御になります。但し、PCの性能や各スレーブ製品によって異なります。
※EtherCAT通信自体はINtimeで行っているため、リアルタイム性が担保されています。
μs単位のモーション制御を行いたい場合は、弊社製品HLS-ECMCで可能です。
NICの対応表はありますか
あります。
詳細は、本製品に対応しているNIC確認方法とリストを参照してください。
EtherCAT通信のサイクリック周期が超過してしまいます。対応策はありますか?
プログラムの最適化やサイクリック周期の検討をお願いいたします。